「自分の夢は自分で作る。それがビートルズだ」


「もしビートルズや1960年代にメッセージがあるとしたら、それは泳ぎ方、それだけだ。一度泳ぎ方を覚えたら泳ぐことだ。 自分の夢は自分で作る。それがビートルズだ。違うかい?」
ジョン・レノンは亡くなる数ヶ月前に、雑誌『プレイボーイ』のインタビューでビートルズ時代を振り返ってこう総括しました。この言葉には、まさにビートルズというバンドが、私たちに与え続けてくれるメッセージが凝縮されているように思います。

自分たちの演奏する曲は、コード進行もメロディも歌詞もアレンジまでほとんど全てを自分たちで作り、そしてバンドメンバー以外の助けを借りることなく自分たちだけで演奏し、歌い、ハモる。今ではバンドの一つの理想となっている、このような自主自立のスタイルを、初めて明確に示したバンドこそがビートルズだったのです。
そして、これは当然音楽のスタイルの問題だけではありません。
セオリーに縛られない革新的な音楽作りは彼らの若く自由な感性の賜であり、長く悲惨な第二次世界大戦が終結したという時代背景と無関係ではありません。ポール・マッカートニーが言うように 、ビートルズこそが、「男にしてやるぞ」的な徴兵による軍隊教育から逃れることができた最初の世代であり、イギリスがかつてない自由を求めた空気の中で、成功を収めたバンドだったのです。
自分の考えていること、感じていること、理想とすることに忠実に、そしてその実現のために真摯に努力を続けることの素晴らしさも難しさも彼らは身をもって教えてくれました。 彼らがソロ活動をするようになってからの平和運動も環境保護運動も、「自分たちの夢は自分たちで作る」という大切な作業にほかならないはずです。

では、私たち(例えば大学生)にとって、大切な作業とは何でしょう か? 彼らの真似をすることでしょうか? 答えはノーです。ビートルズは、その音楽で「泳ぎ方」を教えてくれたかもしれません。
イギリスの貧しい港町出身の若者でも努力によっては「世界を制覇」できるというメッセージを、あるいは、辛いとき悲しいときに寄り添って「涙を流す手伝い」や、それを励ましと共に乾かし、ひととき夢のような時間を、与えてくれるかもしれません。
しかし、それらは「泳ぎ方」であって、実際に自分が「泳ぐこと」とは違うのです。

私たちにとって大切なのは、彼らの音楽から勇気を貰って、実際に自分で泳ぐこと。大きくても小さくても自分の幸せや楽しさといったものを自分でつくり出すことです。 大学もサークルも自分で何かを作らないと何も与えてはくれません。これは、しんどいことですが、だからこそやりがいのあることでもあります。 あなたも、ぜひ早稲田ビートルマニアで私たちと一緒に「自分の夢を自分で作る」ことをやってみませんか。